八王子市が南大沢駅前遊歩道を自転車を押して通行するおしチャリ方針に(令和10年以降)

南大沢駅前の屋根付き遊歩道に置かれたベージュと茶色の舗装見本 ニュース

八王子市は、南大沢駅前の遊歩道を「みちひろば」へ再整備する方針を示し、令和10年度(2028年度)以降は自転車を押して通行する「おしチャリ」へルールを変えたいとしています。

駅と東京都立大学を結ぶ歩行空間で、押し歩きの実証と舗装見本の展示、ベンチを置く社会実験が同時に進んでいます。

市はアンケートを2026年11月30日(月)まで受け付け、検証結果を実施設計に使うとしています。

令和10年度以降、自転車は押して通行する方針

八王子市公式ホームページ「南大沢駅前における交通ルールの見直し」(2026年9月18日更新)は、次のように記しています。

令和10年度以降から自転車は押して通行する『おしチャリ』にルールへ変更したいと考えております

― 八王子市公式ホームページ「南大沢駅前における交通ルールの見直し」(2026年9月18日更新)より

同ページによると、「おしチャーリー」は自転車から降りて押して歩くことで、歩行者と同じ目線でゆっくり通行し、安全で思いやりのある空間をつくる取り組みです。

市公式の図と説明から判明している概要は、次の通りです。

  • 名称: おしチャリ(公式図では「おしチャーリー」)
  • 方針: 令和10年度(2028年度)以降、南大沢駅前で自転車は押して通行するルールへ変更したい
  • 対象: 南大沢駅前歩行空間(八王子市南大沢一丁目・二丁目の駅前遊歩道)
  • 実証の案内: 2026年9月20日(日)・10月24日(土)(公式図。雨天時は翌日実施)
  • 社会実験: 2026年9月19日(土)~11月3日(火)
  • アンケート: 2026年11月30日(月)まで、1人1回
  • 主管: 建設部道路計画課(企画調整担当)042-620-7273
  • 公式: 交通ルールの見直し/歩行空間再整備
実証実験の対象区間(おしチャーリー区間)の図。南大沢駅と東京都立大学を赤い破線で結び、実施期間は2026年9月20日と10月24日、雨天延期は翌日実施、対象区間では自転車から降りて押す協力を求める文言

駅と都立大を結ぶおしチャーリー区間(出典:八王子市公式ホームページ)

市は、歩行者が自転車とのすれ違いに不安を感じる、自転車側も安全に通りにくい、混雑時に接触の危険がある、といった課題を挙げています。

確定した条例改正ではなく、「変更したいと考えております」という方針の段階です。

遊歩道を通過する道から「みちひろば」へ

公式ページ「南大沢駅前歩行空間再整備について」によると、対象は南大沢駅から東京都立大学への主要な動線となる駅前歩行空間と、南大沢中郷公園です。

これまでとこれからの比較図。左側は通過する道で通過動線が交差する現状、右側はみちひろばで居場所が点在する将来イメージと、屋根付き歩行空間のパース

通過する道から居場所のあるみちひろばへ(出典:八王子市公式ホームページ)

再整備のコンセプトは「みんなでつくる”みちひろば”」で、「移動だけの道から、誰もが安心・快適に憩える公共空間へ」と説明されています。

ハードの舗装や公園整備だけでなく、イベントや利活用の仕組み、産学官連携による活動も含むとしています。

公式の「南大沢駅前 新しい公共空間づくりにご協力を」では、2026年度に検証結果を踏まえた実施設計、2027年度以降に工事着手の予定です。

おしチャリのルール変更を令和10年度以降に置きたい方針と合わせると、工事着手のあとに押し歩きを定常のルールへ移す段取りになります。

舗装は型押しアスファルト、現地に見本を設置

公式ページ「南大沢駅前歩行空間の舗装デザインについて」によると、舗装色は東京都立大学やベルコリーヌ南大沢、三井アウトレットパーク多摩南大沢に見られる赤茶系の屋根と、駅前のグレーや自然景観に合わせたアースカラーを考えるとしています。

工法は、アスファルトの表面にタイルやレンガのような模様を付ける「型押しアスファルト工法」の採用を考えていると記されています。

見た目だけでなく、歩きやすさと将来の維持管理を見据えた選択だと説明しています。

南大沢駅前の屋根付き歩行空間。ベージュと茶色の舗装見本が床に敷かれ、奥に柱の並ぶ通路と道路を走る車、白い建物が見える

現地に置かれた舗装見本(出典:八王子市公式ホームページ)

整備イメージを体験してもらうため、現地に舗装見本を設置したとしています。

色合いや質感を見たうえで歩けるようにしており、社会実験の期間中に確認できます。

実証は9/20と10/24、社会実験は11/3まで

公式図では、おしチャリの実証期間を2026年9月20日(日)と10月24日(土)とし、雨天時は翌日実施、対象区間では自転車から降りて押すよう協力を求めています。

9月20日は台風第25号の接近して雨天延期となり、翌日9月21日も雨のため中止となりました。

次の実施日として案内されているのは10月24日(土)です。

おしチャリが必要な理由の図。安心・安全のために歩行者と自転車の接触事故への注意、すべての人にやさしいまちへ、まちの魅力・にぎわい向上の3項目

押し歩きが必要な理由(出典:八王子市公式ホームページ)

同じ遊歩道では、市・東京都立大学・三井不動産の共同研究による社会実験が2026年9月19日(土)~11月3日(火)に行われています。

内容は、ベンチやテーブルの設置、舗装見本による歩きやすさの検証、歩行者と自転車が共存できる空間の検証です。

詳細は先行記事の八王子市が9/11に南大沢駅前の共同研究を開始!歩いて滞在するみちひろばで紹介しています。

アンケートは2026年11月30日(月)までで、市の回答フォームから1人1回です。

地域拠点の南大沢で、中心拠点と並ぶ歩ける空間づくり

市の土地利用方針では、JR八王子駅・京王八王子駅から西八王子駅に至る一帯が中心拠点、南大沢駅周辺は北野・高尾・八王子みなみ野などと並ぶ地域拠点です。

2025年3月の八王子市交通マスタープランは、中心拠点で居心地がよく歩きたくなるウォーカブル空間を将来像に置いています。

中心拠点側では、駅南口に桑都の杜が開業し、ペデストリアンデッキの延伸も進んでいます。

南大沢では道路そのものを滞在空間に変え、自転車は押して歩くルールを検討する点で、拠点の性格に合わせた方針です。

共同研究では、道路法の「歩行者利便増進道路」(通称ほこみち)の活用も検討されています。

区間沿いには三井アウトレットパーク多摩南大沢、ガレリア・ユギ、イトーヨーカドー南大沢店、南大沢中郷公園が並び、市内南部の日常の動線です。

問い合わせは、建設部道路計画課(企画調整担当)042-620-7273、都市計画部都市計画課042-620-7258です。

まとめ

今回、八王子市が南大沢駅前の遊歩道再整備と、令和10年度以降のおしチャリ方針を示したことを紹介しました。

コンセプトは通過する道を「みちひろば」へ変えることで、2027年度以降の工事着手が予定されています。

押し歩きの実証は公式図で9月20日と10月24日、社会実験は11月3日まで、アンケートは11月30日までです。

舗装見本と公式の回答フォームを確認したうえで、駅前の歩き方と自転車の使い方を見てみてください。

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