八王子市は2026年10月13日(火)更新の公式ホームページで、北野町578番地13の「看護小規模多機能ライフィニティ八王子」を10月7日(水)付けで指定取消し、「グループホームライフィニティ八王子」を11月1日(日)から3か月間の一部効力停止とすると発表しました。
処分理由はいずれも不正請求で、看護小規模側は不正の手段による指定も認定されています。
八王子市が10/13更新で北野町の介護2事業所の処分を公表
八王子市公式ホームページの「介護サービス事業所の行政処分等について【令和8年(2026年)10月7日】」と「介護サービス事業所の行政処分等について【令和8年(2026年)11月1日】」は、どちらも更新日を令和8年10月13日として公開されています。
対象は同じ医療法人俊榮会(理事長 今中正浩、主たる事務所は新潟県南魚沼市欠之上478番地2)が、八王子市北野町578番地13で運営する2つの地域密着型サービスです。
公式発表に整理されていた処分の要点は、次の通りです。
- 事業所: 看護小規模多機能ライフィニティ八王子(事業所番号1392901177)/グループホームライフィニティ八王子(事業所番号1392901169)
- 所在地: 八王子市北野町578番地13(京王線北野駅の徒歩圏)
- 看護小規模: 指定看護小規模多機能型居宅介護を2026年10月7日(水)付けで指定取消し(効果は指定日に遡及)
- グループホーム: 指定認知症対応型共同生活介護と指定介護予防認知症対応型共同生活介護を、2026年11月1日(日)から3か月間、一部効力停止
- 一部効力停止の内容: 新規利用者の受入停止と、報酬支払額の7割への制限
- 処分理由: いずれも不正請求。看護小規模は不正の手段による指定も認定
- 公式HP: 10月7日付の指定取消し/11月1日付の一部効力停止

ライフィニティ八王子の外観(出典:医療法人俊榮会公式サイト)
看護小規模多機能型居宅介護は、通い・泊まり・訪問介護に訪問看護を組み合わせ、一つの事業所が在宅生活を支える地域密着型サービスです。
グループホームは、認知症の人が少人数で共同生活を送りながら、入浴・排せつ・食事などの介護と機能訓練を受ける認知症対応型共同生活介護です。

看護小規模側の指定取消しを記した公式発表(出典:八王子市公式ホームページ)
看護小規模多機能ライフィニティ八王子は10/7に指定取消し
看護小規模側の指定年月日は令和7年(2025年)6月1日で、サービスの種類は指定看護小規模多機能型居宅介護です。
八王子市は、介護保険法第78条の10に基づき、この指定を取り消すと決定したと記しています。
令和8年(2026年)10月7日(取消処分の効果は指定の日に遡及する)
遡及とは、取消しの効果を指定を受けた日まで戻す扱いです。
公式発表の書きぶりでは、2025年6月1日(日)の指定そのものが、後から取り消されたことになります。
取消し理由は人員欠如の減算漏れと不正な指定申請
処分理由の一つ目は不正請求(法第78条の10第8号)で、八王子市は監査資料と聞き取りから、開設時の2025年6月から同年10月9日(木)、および同月16日(木)から2026年2月5日(木)まで介護支援専門員がおらず、人員欠如だったと認定しています。
人員基準を欠いた期間は全利用者について所定単位数の100分の70で算定する必要がありますが、2025年8月から同年10月までと2026年1月から翌月までの介護報酬では減算せずに請求し、定員超過も人員基準欠如もないことが条件のサービス提供体制強化加算も請求していた、と記されています。

看護小規模側の処分理由(出典:八王子市公式ホームページ)
二つ目は不正の手段による指定(法第78条の10第11号)です。
当該事業者は、当該事業所について令和7年(2025年)4月30日付け指定申請書を本市へ提出し、同年6月1日に指定看護小規模多機能型居宅介護の指定を受けているところ、監査に基づき提出を受けた資料及び関係者への聞き取り調査の結果、勤務する意思を有しない職員に無断で、本件指定申請書の添付書類に記載し、資格者証を添付し、不正に指定を受けていた。
指定申請は2025年4月30日(水)付けで、勤務する意思のない職員の氏名と資格者証が、本人に無断で添付書類に載っていた、というのが八王子市の認定です。
グループホームは11/1から3か月の新規受入停止と報酬7割
グループホーム側の指定年月日は令和7年(2025年)2月1日で、指定認知症対応型共同生活介護と指定介護予防認知症対応型共同生活介護が対象です。
指定の一部効力停止処分(3か月)
※一部効力停止の内容については、新規利用者受入停止及び報酬支払額の7割への制限

グループホーム側の一部効力停止を記した公式発表(出典:八王子市公式ホームページ)
八王子市は介護保険法第78条の10と第115条の19に基づき、2026年11月1日(日)から指定の一部効力を3か月停止すると決定し、新しい利用者は受け入れられず、支払われる報酬は7割に制限されます。
理由は不正請求(法第78条の10第8号)で、2025年10月16日(木)から計画作成担当者が不在となり、2026年5月1日(金)に新たな介護支援専門員(計画作成担当者)が就くまでの2025年11月から2026年4月まで人員基準欠如だったと認定されています。
減算が必要だったのは2026年1月分から人員欠如が解消した同年5月分までですが、同年1月分と2月分は減算せず、人員基準欠如の期間にサービス提供体制強化加算も請求していた、と八王子市は記しています。

グループホーム側の理由と返還予定額(出典:八王子市公式ホームページ)
返還予定は看護小規模4507万円超、グループホーム約391万円
看護小規模側の返還予定額は、令和7年(2025年)7月審査分から令和8年(2026年)7月審査分までで45,073,849円(加算額含む)です。
公式発表は、この金額に2026年8月審査分、9月審査分と加算額を加えた額を返還額とするとし、正式な金額は確定し次第公開する、と注記しています。

看護小規模側の返還予定額(出典:八王子市公式ホームページ)
グループホーム側の返還予定額は、令和7年12月審査分から令和8年4月審査分までで3,913,849円(加算分含む)です。
両ページとも欠格事由該当者は「現在調査中」で、指定取消しなどを受けた法人や役員が一定期間は新たな指定を受けられないかどうかを調べている段階です。
調査の結果は、公式発表ではまだ示されていません。
北野駅徒歩圏の同一住所で運営されていた2つの事業所
2つの事業所の所在地はどちらも八王子市北野町578番地13で、医療法人俊榮会の公式サイトは最寄駅を京王線「北野駅」より徒歩9分、木造地上3階建てで2階と3階をグループホームとする、と紹介しています。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでも、グループホームは2025年2月1日(土)開始、看護小規模は2025年6月1日(日)開始の事業所として掲載されてきました。
北野町は京王線北野駅の周辺でJR八王子駅からは南東の住宅地にあたり、地域密着型サービスは原則として八王子市の被保険者が対象です。
今回の処分は、北野エリアの在宅・認知症ケアと介護保険の給付に関わる公的な処罰です。
利用者や家族、近隣の関係者が最新の扱いを確認する先は、八王子市公式ホームページの2つの発表ページです。
まとめ
今回、八王子市北野町で「ライフィニティ八王子」の介護2事業所が2026年10月13日(火)に指定取消しと一部効力停止として公表されたことを紹介しました。
看護小規模多機能ライフィニティ八王子は10月7日(水)付けで指定が取り消され、効果は指定日に遡ります。
グループホームライフィニティ八王子は11月1日(日)から3か月間、新規の受入停止と報酬7割の制限を受けます。
返還額の確定や欠格事由の調査結果は、八王子市公式ホームページの続報を確認したいと思います。


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