八王子市は2026年10月16日(金)、生活安全部防災課のニュースリリースで、八王子消防署(上野町)と八王子市消防団が使うメール配信「119RAIDEN(119ライデン)」を同日17:00に再開したと発表しました。
対象は八王子消防署員・八王子市消防団員・八王子市防災課職員の計1,141人で、個人情報の漏洩可能性は調査中です。
八王子市が10/16付けで1,141人分の漏洩可能性を公表
八王子市が2026年10月16日(金)付けで発表したニュースリリース「株式会社アルカディアが運営するシステムへの不正アクセスに伴う市の対応について」(生活安全部防災課)で、概要は次の通りです。
- 公表日: 2026年10月16日(金)
- 利用サービス: 119RAIDEN(119ライデン)
- 運営: 株式会社アルカディア(大阪府)
- 契約者: NTTドコモビジネス株式会社(同社「119RAIDEN」のサービス利用権提供者)
- 用途: 火災等の発生時に、八王子消防署および八王子市消防団本部から災害発生情報・指示を消防団員へ配信するメールサービス
- 登録者数: 1,141人(2026年10月13日(火)時点。八王子消防署員・八王子市消防団員・八王子市防災課職員)
- 登録情報: 氏名・メールアドレス・所属分団
- 利用再開: 2026年10月16日(金) 17:00
- 漏洩: 可能性があるため、同社に調査の継続を求めている(調査中)

八王子市が示した119RAIDENの利用概要(出典:八王子市ニュースリリース)
八王子市は、消防団員への出火報配信などを目的にこのシステムを使っている、と記しています。
リリース本文では、別サービス「SpeeCAN RAIDEN(スピーキャン ライデン)」への不正アクセスを受けて安全を期し利用を止めたあと、安全性を確認して再開した、と説明されています。
10/13から16日までの停止と17:00再開の経緯
八王子市が示した時系列は、次の通りです。
- 10月13日(火) 15:50: 株式会社アルカディアが「SpeeCAN RAIDEN」を緊急停止したと公表(当時「119RAIDEN」はサービス継続)
- 10月14日(水) 10:00: 八王子消防署と代替手段を協議し、電話と決定
- 10月14日(水) 16:30: 八王子市が「119RAIDEN」の利用を一時停止
- 10月15日(木) 17:50: 同社が全てのシステムの完全復旧をホームページで公表
- 10月16日(金) 9:00: 八王子市が、利用するシステムが安全であることを同社に確認
- 10月16日(金) 17:00: 消防団員メール配信を再開

停止から再開までの経緯(出典:八王子市ニュースリリース)
個人情報の扱いについて、八王子市は運営会社の回答を次のように記しています。
株式会社アルカディアにより、「システムは安全に利用できるが、個人情報が漏洩した可能性があるため、調査を継続している」との回答がありました。現在、調査中です。
利用停止中の連絡は電話で調整済みで、混乱は生じなかった、と八王子市は記しています。
停止期間中に消防団員が出場した火災通報は、10月14日(水) 20:00の1件だけで、この通報は誤報だったとのことです。
119RAIDENは出火報メール、登録は氏名・メール・所属分団
119RAIDENは消防職員や消防団員向けの一斉連絡サービスで、八王子市の資料では火災等の発生時に八王子消防署と八王子市消防団本部から災害発生情報・指示を団員へ早く届けるメール配信として使われています。
登録項目として八王子市が示したのは氏名・メールアドレス・所属分団の3点で、運営会社が全国分として挙げる電話番号やFAX番号は、このリリースの登録情報には含まれていません。

再開と注意喚起、停止中の火災通報(出典:八王子市ニュースリリース)
配信の起点になる八王子消防署は東京都八王子市上野町33番地にあり、JR八王子駅北口から甲州街道沿いの徒歩圏です。
市民が火事や救急を知らせる119番通報そのものは、この団員向けメールとは別の経路です。
アルカディア第11報では全国でメール約9.7万件が対象
運営会社の株式会社アルカディアは、大阪府箕面市の公式お知らせ「SpeeCAN RAIDENへの不正アクセスに伴う一連の対応について」で、2026年10月16日(金)18:10更新の第11報を公開しています。
当社が運営するNET119と119RAIDENにおきまして、第三者による不正アクセスが行われ、個人情報が漏洩した可能性があることを確認いたしました。現時点で不正アクセスの侵入経路を遮断しており、システム内に不正なプログラムがないことも確認しております。なお、現時点でサービス停止の予定はございません。通常通りご利用いただける状態です。
第11報によると、119RAIDENで対象になるのは「fs119.ktaiwork.jp」のURLだけで、漏洩の可能性がある件数はメールアドレス約97,000件、電話番号約17,000件、FAX番号約400件です。
ITmedia NEWSは2026年10月15日(木)、INTERNET Watchは翌16日(金)、別サービス「SpeeCAN RAIDEN」側ではメールアドレス最大約313万6,000件などが漏えいした可能性があるとしたうえで、119RAIDENと聴覚・言語障害者向けのNET119(ネット119)にも調査が広がった、と伝えています。
八王子市の発表は119RAIDENに限られ、NET119やSpeeCAN RAIDENの件数を八王子市の1,141人と足し合わせるものではありません。多摩地域では府中市、武蔵村山市、羽村市、福生市も、同じ119RAIDENの注意喚起を公式ホームページで出しています。
不審なメールは開かず、火災は119番へ
八王子市は利用再開にあたり、消防団員等へ不審なメールへの注意喚起を行った、と記しています。
株式会社アルカディアは2026年10月14日(水)の第3報で、登録者向けの注意文として次の文面を示しています。
【注意喚起】不審なメールやメッセージにご注意ください
登録制メールサービス提供業者にて不正アクセスが確認されたことに伴い、不審なメールやメッセージにご注意ください。不審な連絡に対して、氏名、住所、パスワード、口座情報などの個人情報を決して提示・入力しないでください。身に覚えのない送信元や不審なメッセージに記載されたURL・添付ファイルは開かないでください。
対象になるのはシステムに登録された消防関係者で、市民向け防災メールとは別の仕組みです。火事や救急を見つけたときは、これまで通り119番してください。
- 火災・救急: 119番
- 事件や詐欺が緊急のとき: 110番
- 八王子消防署: 東京都八王子市上野町33番地
最新の続報は、八王子市公式ホームページのニュースリリース一覧と、株式会社アルカディアの公式お知らせで確認できます。
まとめ
今回、八王子市で消防団員向けメール配信「119RAIDEN」が2026年10月16日(金)に利用再開されたことを紹介しました。
登録1,141人分の氏名・メールアドレス・所属分団の漏洩可能性は、運営会社が調査を続けています。
停止中の代替は電話で、期間中の火災通報1件は誤報だったと八王子市は記しています。
不審なメールのURLや添付ファイルは開かず、火災を見つけたら119番してください。


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